2017.03.05

3月9日~15日は心房細動週間です

 

3月9日は脈の日(3と9で“みゃく”)というらしいです。つまり不整脈に注意しましょう、ということなのですが、不整脈の中で最もよくみられるのが心房細動です。

3月9日から15日は心房細動週間です。みなさんもご自身の脈を触れてチェックしてみてはいかがでしょうか?

 

心房細動とは・・・

心臓は全身に血液を送り出すポンプですが、心臓の部屋は4つに分かれており上の2つの部屋を心房、下の2つの部屋を心室といいます。本来この心房と心室がタイミングよく同期しながら収縮することで、心臓はポンプとしての機能を発揮することになります。ところが、様々な事が引き金となり心房が不規則な動きをすることがあり、まるで心房が震えているような状態になることがあります。これが心房細動です。

 

心房細動の原因としては諸説ありますが、ストレス・飲酒・喫煙・過労・睡眠不足・脱水・加齢・心臓疾患などが引き金になると言われています。

 

心房細動があると、以下のような困ったことが起きます。

  1. まったく無症状の方もおられますが、動悸や胸部違和感などが症状として現れます。
  2. 心房細動が長く続くと心臓のポンプとしての機能が低下しやすく心不全傾向となります。
  3. 心臓の中に血栓(血の塊)ができやすく、脳梗塞の原因となります。

 

心房細動の治療は、薬による治療とカテーテルなどの根本的な治療に分けられます。

 

薬による治療は、リズムを整える薬や血栓をできにくくする薬(抗凝固療法)が中心になりますし、根本的な治療はカテーテルによる心臓の中の電気回路を焼灼するカテーテルアブレーションのほか、手術による根治術(メイズ手術やラディアール手術)を行うこともあります。

 

どのような治療法が最適かは心房細動のパターンや合併疾患によって変わってきますので、まずは正確な診断が必要となります。

ご自分で脈を触れてみて、規則正しいリズムでなければ何らかの不整脈がある可能性があります。

脈がおかしいな?と思ったらまずはお近くの医療機関で精密検査を受けられることをお勧めします。

早期診断・早期治療で脳梗塞を予防しましょう!