2018.01.11

冬は肌の乾燥を防ぎましょう!

あけましておめでとうございます。いよいよ本格的な乾燥シーズンの到来です。

冬になると空気は乾燥し、肌はカサカサ、粉がふくようになります。肌が乾燥することで様々なお肌のトラブルが起こることをご存知でしょうか?冬の間もみずみずしいお肌を保つためには、適切なスキンケアが重要です。

では、肌が乾燥することで起こる様々なトラブルとはどういったものか、考えてみましょう。そもそも人間の肌は、肌表面のわずか0.02mmの角質層といわれる部分が外的刺激や乾燥から肌を守ってくれています。これを肌のバリア機能といいます。このバリア機能が正常に働いていると肌の内部には水分がしっかりと保たれ、プルンプルンのみずみずしい肌となります。一方、バリア機能が正常に働かなければ、外的刺激が肌の中に入りやすく肌内部の水分量は減りターンオーバー(肌の再生サイクル)も乱れ、乾燥肌・敏感肌となります。冬は空気が乾燥するためこのバリア機能が破綻しがちです。バリア機能が破綻した皮膚はヒスタミンという痒みの原因となる物質が分泌されるため、痒くてついつい肌を掻いてしまいます。肌を掻いているとそこが湿疹となり、さらにバリア機能が低下して湿疹が悪化し痒みが増すという負のスパイラルに陥ります。掻いているうちに雑菌が皮膚に入り込み感染を起こす(膿がでてくる)と、それはもう目も当てられない状況となります。

そうならないためには外から水分・油分を補ってやればよいわけです。つまり保湿をこまめに行うことで、肌のバリア機能を正常な状態に保つことが重要となりますが、具体的にどうすればよいかわからないという方も多いと思います。まずは使用する保湿剤ですが、保湿力の高いもの・刺激の少ないものを選ぶと良いでしょう。少し前に話題になったヘパリン類似物質が最も適していると考えられますが、皮脂欠乏症および皮脂欠乏性湿疹の状態であれば皮膚科で処方されます。また、薬局やインターネットでも様々な種類の保湿剤が購入可能ですので色々と試してみて自分の肌に合うものをチョイスしてください。保湿を必要とする部位は顔を含めた全身です。特に顔面・頸部・手背・腹部周囲・下肢(特に膝から下)は入念に行ってください。保湿剤は1日何回塗ってもよいのですが、最低でも1日1回、お風呂からでた直後の5分以内にしっかりと塗り込んでください。肌に浸透した水分を保湿剤で上からカバーして肌の中に閉じ込めるイメージです。

まだまだ乾燥の時期は続きます。しっかり肌を保湿して寒い冬を乗り切りましょう!